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ガス圧接工事とはどんな工事なのか?特徴や内容について解説!

ガス圧接工事といわれて、すぐにどんな工事か分かる方はあまりいないのではないでしょうか。

しかし、建築物を建設するうえでなくてはならない工事であり、重要な工事です。

 

今回は、このガス圧接工事についてどんな工事なのか、どのような原理で行われているかの、種類は何があるのかといった話題を中心に解説していきます。

 

ガス圧接工事とはどんな工事なのか

 

ガス圧接工事とは鉄筋工事のことを指します。

鉄筋は、現場でつなぎ合わせて初めて建築物に利用できるものも多くあります。

しかし、単にネジなどで止めても強度的に不安定です。

 

そこで行われるのが溶接作業で、ガス圧接工事はこの溶接作業として行われる工事です。

ただ、熱を加えるものの一般的な溶接のように鉄骨などの母材を溶かして止めるのではなく、母材を溶かさずにそのままの形で接合でき、それがガス圧接工事の特徴となっています。

 

現場ではアセチレンガスと酸素を使ってどんどん鉄筋を加熱し、さらに圧力を加えることで接合できる仕組みです。

次の項目では、このガス圧接工事の具体的な原理について解説していきましょう。

 

ガス圧接工事の原理を紹介

 

近代の土木や建築の構造物は、鉄筋コンクリートで作られたものが多くあります。

この鉄筋コンクリートになくてはならないのが鉄筋です。

鉄筋をつなげるガス圧接工事の原理として注目すべきなのが鉄で、ここでは鉄を中心に解説していきましょう。

 

鉄筋に用いられる鉄は、鉄の原子と炭素の原子がまじりあっている構造です。

この鉄の原子はある一定の距離まで近づくと、お互いにつながって結合する性質があります。

しかし、空気中では鉄が酸素と結びついて酸化膜を形成し、通常はつながることがありません。

 

この酸化膜をアセチレンガスで取り除くことによって本来の鉄の性質が発揮され、さらにこの状態で圧力を加えると鉄骨同士がつながるのです。

さらに加熱することで鉄の原子が活発になりつながりやすさが高まるという原理です。

 

こういった原理で行うガス圧接工事は高強度を維持できるメリットがあるのです。

ちなみにガス圧接工事で用いられるアセチレンの炎(アセチレン過剰炎)は強還元炎と呼ばれます。

 

つまり、強還元炎によって鉄が活性化し鉄同士でつながりやすくなるのです。

これには高い技術が要求され、施工にはある程度慣れた専門家が対応しています。

 

ガス圧接には種類がある

最後にガス圧接工事の種類について解説しましょう。

ガス圧接工事には手動ガス圧接、自動ガス圧接、そして熱感押抜法が挙げられます。

 

まず、手動ガス圧接はガス圧接工事で最もよく目にする方法です。

これは、現場でガス圧接の機械を使いながら下降していく手法です。

 

次に自動ガス圧接は、文字通りガス圧接機が全自動でガス圧接工事を行っていきます。

高精度で複雑な構造の施工が可能ですが、あまり目にすることはありません。

 

熱間押抜法は、ガス圧接工事という方法も検査方法です。

接合部のチェックを行うためにふくらみの部分をせん断し、除去することで欠陥部分を目視確認できます。

 

これらの手法は、清掃を行った断端部に保持加圧を加え、初期化圧を行いながらアセチレンガスの炎を吹きかけ、さらに主加圧によって溶接するといった手順で行われます。

 

まとめ

ガス圧接工事は鉄骨などを多く使う鉄筋コンクリートの建造物を建設するタイミングで行われます。

これによって鉄骨工事がスムーズに行われるようになり、強度の高い鉄筋が手に入ります。

 

こういった技術は様々な種類がありますが、今でも手動によるガス圧接工事がメインとなり、現場で活躍しているのです。

もし、この施工跡を見つけたら、それはガス圧接工事を手掛ける専門家の高い技術の証といえるでしょう。

 

 

大阪の溶接・ガス圧接工事は株式会社コウチ技研にお任せ下さい。


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