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ガス圧接の仕組みやメリットをわかりやすく


 

土木・建築業界では欠かせない存在となったのが、ガス圧接継手です。
2本の鉄筋をつなげて長くしたい時に使う技術で、特に強度に優れ、コストも抑制できるのが特徴です。
この記事では詳しい仕組みやメリットなどについて、わかりやすく紹介していきます。
 



・ガス圧接の仕組みと特徴


ガス圧接の仕組みはシンプルです。
まず、2本の鉄筋の端面同士を密着させ、強い圧力を加えます。
そのまま、継ぎ手部分にガスなどで高熱を加えることで、接着します。
溶接と違って溶接棒などは使いません。
熱によって柔らくなった部分を強い圧力で押し付けることで接合部分の原子が混ざり合い、一体化されます。
ガス圧接による継ぎ手部分は、圧力を加えるために膨らみが生じるのが特徴です。
強い強度を誇り、耐震性の高い建造物のためには欠かせない技術となっています。
 



・ガス圧接に良く使われる方法とは


ガス圧接を行う方法は、幾つかあります。
自動で圧接器やバーナーを制御するマシンや熱間押抜法と言って接合部のふくらみを持たせないものもありますが、
現在、最も一般的に使われているのが手動ガス圧接です。

手動ガス圧接は圧接機を用いて鉄筋を突き合わせ、手持ち式のバーナーを使って接合部を加熱します。
圧接機は持ち運びが容易ですから、屋外での工事にも利用しやすいのが特徴です。
 

また、加圧にはポンプを使います。
加圧装置を使えば、断面あたり30Mpa以上もの強い圧力を生じさせることが可能です。
従来のコード式と違い、最近は無線でコントロールできるタイプも登場してきました。
更に近年はコンピュータ制御の装置も登場しており、作業効率を高めるのに役立ちます。

加熱にはアセチレンと酸素を利用した、手持ち式バーナーを使うのが一般的です。
加圧の強さもそうですが、バーナーの熱量の調整や加熱部分の見極めが非常に重要で、接合部の強度にも大きく影響してきます。
 

また、ふくらみの大きさなども規定されており、これを遵守することが重要です。
鉄筋は基本的にコンクリートの中に押し込んでしまいますから、接合部に問題があると一大事。
検査するのも大変ですし、気軽に修理と言うわけにも行きません。
したがって、ガス圧接継手を利用する場合は作業員の熟練度が重要です。

 


・メリットと気になる注意点


まず、直接に鉄筋を一体化させるため、強度・信頼性の高い継手をつくれるのは、大きなメリットです。
鉄筋は引っ張り強度が重要になりますが、ガス圧接を用いた場合は、充分な強度を長時間維持できるため、良く利用されています。
また、継手部分が膨らんでしまうのがややデメリットですが、重ね継手に比べるとスッキリ感が強めです。

また、利用する機材がシンプルですから、その分は施工コストも抑制できます。
特に機械式・溶接式の継ぎ手に対しては、コスト面で有利です。
これらの利点から、鉄筋の継手としてはポピュラーで、需要も多い技術となっています。

 

デメリットとしては雨天では施工できない点があげられます。
降雨・降雪時は晴天時のように確実な作業ができない可能性があるため、作業を中止するのが原則です。
ただ、小雨程度なら続行されるケースもあります。
また、接合部にふくらみを作る分、作業をした後は長さが縮むのも気を付けたい点です。
 

最後に、手動式のガス圧接は作業員の熟練度が、品質に関わってきます。
このためにベテランと初心者では、信頼性に差がでる可能性が高いです。
このため、作業員の腕の見せ所でもあり、会社にとっては品質管理が試される場でもあります。

 

まとめ


ガス圧接の方法などについて、紹介してきました。
接合部分に圧力をかけて加熱する、と言うシンプルな作業ですが、熟練を要します。
そのために、手動ガス圧接については技量資格が用意されています。
ガス溶接作業主任者免許などからステップアップできる資格なので、キャリアのために検討してみてはいかがでしょうか。
 
 

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